hatorix-ooya-man’s blog

これもサラリーマン大家

空き家バンクとは

 
空き家問題調査開始

 

空き家情報のおさらい

空き家情報

敷地 約100坪

間取り 5LDK

建坪 42坪

築30年

草木 多数

 固定資産税 約6万円(長らく人が居住していない状態であれば、高くなるかも?)

 

私があと50年生きると仮定して、固定資産税を払う回数50回(300万円)、除草剤を100回(年2回計算)…これは絶望的。

 

何とかして前向きに取り組めるようにしなければなりません。

「空き家」「相続」「問題」で調べたところ、こういった問題は近年増えているようです。

しかも私のような住んでいるところから近いケースであればまだよい方で、遠方の実家を相続することになったケースや、すでに居住が難しいような家を相続した、など…。空き家は年々増え続けており、問題となっているとの事。

 

なるほど~。「同じ悩みを抱えている方がいっぱいいるなんて心強い!」そして見方を変えると「何かしらの解決があるはず!」 そうやって調べてみると。。。

 

「空き家バンク」? 自治体のHPにそういった言葉が。なんでしょう?

 

ググると出てくるので割愛しますが、簡単に言うと

  • 自治体が主体で運営
  • 空き家を貸したい人や空き家を借りたい人が登録
  • 借りたい人と貸したい人をマッチング

 

なるほど! これは「自治体」、「空き家管理者」、「家を借りたい人」 全員が得をするという素晴らしいシステム!ぜひやらなくては。

上↑の空き家情報に記載した通り、まだまだ住む分には問題ないのです。そして私自身、利益を出そうなんてこれっぽっちも考えていないのです。(仮)の条件でシミュレーションしてみましょう。

(仮)シミュレーション

家賃 1万円/月

=年間12万円

=20年間で240万円

きた! これがあれば、固定資産税6万円だって払えるし、草刈りだって入居者がやればいい!

入居者だって月1万円で広い家が手に入るんだから、文句言うはずがない!それに「多少のリフォームは自腹で好きにやってね」と言ってもいいだろう。

まさにwin &win 。誰も損しない。

 

善は急げとすぐに自治体に、空き家バンクの登録手続きをおこないました。

 

 

空き家バンク登録

 

うちの自治体では登録にはこのような書類が必要でした。自治体によって違うことが予想されますので、ぜひ調べてみてください。

  • 空き家バンク登録申請書
  • 空き家バンク登録カード(業者と作成し、再提出可能)
  • 土地・建物の登記事項証明書(写し可)
  • 間取り・図面
  • 外観・内部写真
  • 身分証明

 

空き家バンク登録申請書、登録カード

これは自治体によっては記入事項が異なると思いますが、うちの自治体ではたいしたことは記入しなくてOKでした。

問題はこの段階で「希望する不動産会社」を記入する欄があること。協力可能な不動産会社の中から選ぶそうです。

そんなの知らんがな! 選ぶポイントが分からない…。ただ少なくとも一度は訪問することが予想されますので、テキトウに私の住居から近いところを書いておきました。

ただ、このとき選ぶ不動産会社は今後もいろいろお付き合いをしていくこととなりますので、なるべく信用できる会社さんを選ぶとよいと思います。

 

登記事項証明書

こちらは法務局に取りに行きます。どうせ役場に登録書を提出することになりますので、平日取りに行ってそのまま役場に行ければそうしたいところです。

間取り・図面

間取りや図面なんてあるわけありませんよね(汗)、新築じゃないんですから。役場に訊ねたところ、「手書きでもいいですよ!」との事。手書き?いや、恥ずかしい。こちらはエクセルで作成しました。

外観・内部写真

外観は写真1枚でいいのですが、内部写真は部屋1枚ずつ撮影しました。エクセルで作成した間取りに写真を挿入しておいたところ喜ばれました。

身分証明書

これは運転免許証でOK

 

上記の書類を揃えて提出すべく役場に向かいました。空き家バンク登録したい旨を伝えると担当の方から衝撃の一言が…。

 

うち空き家バンク登録しに来た人、初めてなんです。なので何をしたらいいのか手探りなので。とりあえず書類はお預かりするので、またご連絡します。」

 

うおぅ…。

ここに登録して空き家の借り手は見つかるのだろうか。書類の件で電話したときの「手書きでいいですよ!」は何の自信だったのか。ここまで書類を作成した手間は実るのか。

不安な気持ちで帰路につきましたが、どうやら書類は問題なくすぐ通ったようです。

書類自体は形式的なもので、その後の不動産会社さんとのやり取りが本当のやり取りになるようです。

 

 

 

 

 

 

自己紹介と、空き家問題の経緯

 

 

自己紹介

 

これから私の空き家の活用を紹介していくにあたり、自己紹介を書いておこうと思います。興味ない人もいると思いますが参考までに。空き家の特定に繋がりそうなことは書けないのでざっくりしか書かないので読み飛ばしてもらっても結構です。



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会社員 30代 男

今は妻と子ども2人と4人暮らし

持ち家あり 

 

子どものころ両親、姉と4人で暮らしており、父は私が小学校のころ新居を購入しました。これが私の実家ということになります(まさかこのときの新居を空き家バンクに登録することになろうとは…)。もともと祖父は農業をやっていたこともあり土地に困っていませんでしたので、その土地に家を建てました。

10代 両親は離婚し母親は家を出ていきました。

20代 父方の祖父・祖母が亡くなり、祖父名義の土地は父が相続しました。その後、父と姉と3人で暮らしていました。ですが父も病気ですぐに他界し、父名義の土地と建物を私が相続することとなりました。そうして姉と二人でしばらく実家に暮らしていました。

30代 私は結婚しました。家を出るタイミングで土地や家の資産をどう分けるか相談したところ、姉から「全部いらない」と言われました。姉は「土地や家の管理をやりたくないので全部あげる」と言っていました。

まあ、結婚して家を建てる予定があるわけでもないですし、姉からしたら一人暮らしするには大きい家ですし光熱費も無駄にかかることは間違いありません。

土地だってタダではありませんから、私からしたら、いらないならもらっておきましょうという気持ちでした。

その後、私も新居を建てることを考えました。実家は姉が住んでおりましたので、違うところに新居を購入しました。幸い、祖父の持っていた他の農地が実家の近くに余っていたので、そこに建てました。その後ほどなく、姉が実家から転出しました。

このとき、私が小学生のころから住んでいた家(実家)は空き家になってしまいました(←なんという寂しい響きでしょう)。

 

空き家(元実家)の情報はこちらです。

空き家情報

  • 敷地 約100坪
  • 間取り 5LDK
  • 建坪 42坪
  • 築30年
  • 草木 多数
  • 木造2階建て

 

雨漏りなどしていませんので、住もうと思えばまだ住める状態です。しばらくしたら姉も戻ってくるかも?と思いましたが、結局1年たっても戻ってきませんでした…。これは紛れもなく空き家です。



 


空き家をもつことの問題点

 

1年間空き家を管理して気づいたこと(問題)があります。

  • その1。まず、雑草の処理が、クソ面倒くさい。

これは家を持っている人なら想像できると思います。しかし自分が住んでない家となると面倒くささがよりUPします。なんせ住んでないんですから、モチベーションが全くありません。それでも1年も放置しておけば草は伸び伸び育ちますので、草刈りや除草作業はしなければなりません。この家には木も生えていましたので、放っておくと枝が伸びて隣家に侵入する恐れがあります。なので木の伐採作業も必要です。

除草剤をまいたり、木の枝が隣の家に侵入していないか確認したりは定期的にやらなければなりません。

 

  • その2。次に固定資産税の問題があります。

家や土地を持っている人は当然 固定資産税を払います。毎年、春ごろにやってきます、「固定資産税納税通知書」が。空き家になっていても当然払うのです。それどころか、人が住んでいない場合、納税額は増えるのです。これは大変。

「では、取り壊そうか」→ いや待て! 更地(家がない土地だけの状態)にすると固定資産税は増えるのです。しかも家を取り壊す費用を見積もりしてもらったところ、約100万円とのこと。なんてこったい。わざわざお金をかけて、納税額を増やすなんて。馬鹿馬鹿しい。まあ、国としてはそうやって使用予定のない土地を放置しておくなんて勿体ないですから。だったら使用見込みのある誰かの手に渡った方がいいですからね。

 

空き家オーナーになることは、それこそ《負の資産》を持つことと同じです。これは速やかに解決しなければならない問題なのです。

 

この問題を奥さんに伝え、私「できれば売りたい」と伝えたところ、このように言われました。「子どもが将来どこに住むのか、どこに家を建てるのか分からないのに、売ってしまうなんて勿体ない。現状お金に困っているわけでもない。固定資産税を余計に払うことになっても、土地を売るなんてダメ!」

 

いやいや、私の草刈り時間はもったいなくないのでしょうか…(汗)。ただ、私自身、土地があったことで、家を建てるときに楽をさせてもらった経験がありますので。土地を持っていたご先祖様に感謝感謝。おっしゃる意味は分かります。ただこの空き家問題は解決しなければならないです。  

ここから、私はこの「実家が空き家になっちまった問題」と長く付き合っていく決心をしたのです。

 

この空き家は結局、自治体の空き家バンクに登録し、賃貸とすることとなりました。

それまでの私はもちろん不動産投資やリフォーム経験ゼロです。

その経験は他のブログにも書いてありますので、ぜひ参考にしてください。